空き家相談士が教える【空き家バンクの盲点】第4弾 『購入金額よりも修理費用!』
- KOJI NAKANISHI
- 6月3日
- 読了時間: 2分

1⃣ 空き家は「購入金額」よりも「修理費用」
「空き家バンク」の物件は割安と言われていますが、決して安価な買い物ではありません。
そして、購入金額は誰もが気になりますが、購入金額だけで物件を判断するのは間違いです。
多くの自治体の「空き家バンク」は、不動産業者が仲介していないことから、物件の正式な評価が行われていません。
また、物件の管理もあまりされていません。
放置期間の長い物件も多くあります。
当然、リスクが高い物件ですので、ある程度の修理費を考えなくてはいけません。
2⃣ 空き家の修理費は自分で判断

移住相談をする私のところにも、良く修理費について問い合わせがあります。
しかし、この修理費に回答はできません。
なぜならば、「どこまで修理をするのか?」は個人によって異なるからです。
例えば、修理ポイントとして多いのが「キッチンのシンク」です。
空き家のキッチンシンクは、錆や汚れがひどくなっています。
女性ならば絶対に使いたくないと思いますが、男性なら「このままで良い」と判断しがちです。
ですから、修理費は自分の目で確かめて、自分で判断をしなくてはいけません。
3⃣ 目に見えない、修理費が怖い
物件を内覧し、ある程度の修理費を見極めて、購入したとしても、まだまだ目には見えないリスクが潜んでいます。
トイレを和式から洋式に変更した。
お風呂をユニットバスに変更した。
屋根や壁の修理。床の張替え等、これらは目に見える修理になります。
このあたりは、素人でも内覧をすれば気づきます。
しかし、一定の修理も完了し、引っ越してみると、いろいろなトラブルに見舞われたりします。

多いのは、ボイラーやガスコンロの故障ですね。
「最初は動いていたが、3日で動かなくなった」
「水道が水漏れを起こしていた」
「数日後に、排水溝が詰まったり、悪臭がでてきた」
「テレビの受信がわるく、アンテナの交換が必要になった」
「シロアリが発見された」などなど。
事例をあげればきりがありません。
「空き家バンク」のなかでも、管理されていない物件は、修理費用が購入費用を上回ることも珍しくありません。
こうしたリスクを減らすのであれば、内覧時に建築に詳しい専門家や知人などに立ち会っていただくことをおススメします。
自治体に専門家の立ち合いを求める人がおられますが、これは自分で準備をすべき問題ですので注意をしましょう。



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