空き家相談士が教える【空き家バンクの盲点】第3弾‼ 『築年数よりも空き家年数が大切!』
- KOJI NAKANISHI
- 5月26日
- 読了時間: 2分

1⃣ 「築年数」よりも「空き家年数」
移住相談では空き家の「築年数」をよく聞かれます。
しかし、大切なことは、「築年数」よりも「空き家年数」です。
それは「空き家年数」の方が、物件の状態に影響が大きいからです。
「空き家バンク」に掲載されている物件は、概ね、不動産業者が扱いたくないような物件が多くなります。
そのため、単に築年数が古いだけでなく、老朽化が進んでいる物件が多くなります。
その一方、ほとんどの自治体では空き家バンクで「築年数」を表示しても、「空き家年数」を表記していません。
それに、所有者に聞いても、「空き家年数が解らない」というケースも多くあります。
どうして分らないのか?不思議ですよね。
地方の空き家の所有者は、ほとんどが相続により所得したものです。
元々、建築年数を知らないばかりでなく、空き家年数も長くなれば、所有者も関心もがなくなるのでしょう。
2⃣ 空き家年数よりも放置年数

空き家期間が長くなると、当然、家の傷み具合もがひどくなります。
しかし、「空き家年数」よりもさらに問題なのが「放置年数」です。
例えば、「1週間に一度は空気の入れ替えをしている」のように管理されている物件と、まったく放置されている物件では、同じ空き家年数でも物件の状態は大きく変わります。
ただし、「放置年数」の「放置」に基準がありません。
所有者が「放置していない」と言えばそれまでです。
大切なことは、しっかりと自分の目で確かめることになります。
空き家バンクは個人売買も少なくありません。
その場合は、空き家を購入するリスクは、買い手側が負うことになります。
すべてが自己責任であることを忘れないで、購入前には専門家の意見も聞いてみると良いでしょう。
著者:移住プランナー・空き家相談士 仲西 康至



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