top of page

子どもたちの二地域居住「DUAL SCHOOL」

  • 執筆者の写真: KOJI NAKANISHI
    KOJI NAKANISHI
  • 8月5日
  • 読了時間: 2分

DUAL SCHOOLの子供

子育て世代の二地域居住にとって、高いハードルとなっているのが、子供の通学問題です。

そこで、徳島県が新しく取り組む「DUAL SCHOOL」が話題となっていますのでご紹介をいたします。


1.「DUAL SCHOOL」立ち上げの背景


近年、テレワークやサテライトオフィスの進出により、二地域居住に対する取り組みが活発化しています。

しかし、これは大人の世界のことでありました。

また、「子どもは学校があるため、親の二地域居住に同行できない」といった問題もありました。

そこで、子どもがひとつの地域や学校にとらわれない、もっと自由な生活や学習の環境を提供することを目的としてます。

具体的には、地方と都市の2つの学校の行き来を容易にし、双方で教育を受けることが出来る新しい学校のカタチを目指しています。


2.「DUAL SCHOOL」の仕組み


地方(徳島県)の市町村および教育委員会と、都市部在住の市区町村および教育委員会が手を組むことで、区域外就学を実現します。

その為には、住民票を異動することなく、転出および転入を認めます。

また、「児童手当」等の変更手続きも不要とします。

そして、両校間を1年間に複数回、往来することを可能とし、受け入れ学校での就学期間も本来の住所地での学校では欠席とならず、出席日数と認められるようにします。


3.「DUAL SCHOOL」の対象者

DUAL SCHOOLの子供たち

徳島県では次のような利用者を想定しています。


① 移住に向けたお試し移住をしたい方

② 二地域居住を考える方

③ サテライトオフィス勤務やリモートワーク、ワーケーションを希望する方

④ 子育てや介護のために、短期間実家に帰省する方

⑤ 単身赴任のものが、短期間家族を招いて、一緒に生活を楽しみたい方


4.「DUAL SCHOOL」による効果


① 参加した児童

地方と都市の双方で生活を体験することで、多様な価値観を養える。

② 地元の児童

新しい人間関係づくりを経験でき、地方と都市の違いを知ることに繋がる。

また、児童数の減少を課題とする地方の小中学校においては、学校の活性化にも寄与する。


こうした取り組みが全国に拡大していくと良いですね。


執筆:移住プランナー 仲西 康至

コメント


bottom of page