「トカイナカ」の魅力とは?
- KOJI NAKANISHI
- 7月29日
- 読了時間: 3分

近年、都会から田舎への移住先として人気なのが、都会と田舎の中間地点「トカイナカ」です。
「自然のなかで暮らしたい」と言っていた移住希望者にどのような変化があるのでしょうか?「トカイナカ」の現状についてお伝えします。
1.トカイナカとは
都心から1~1.5時間の距離にあり、都会の利便性と自然の豊かさをを兼ね備えた場所になります。
これまでの、過疎地域のような田舎ではなく、大都市より静かでありながら、ある程度の利便性も求められた市街地が人気になります。
背景には、テレワークなどの在宅ワークが増加したことから、都会への通勤も可能な1~1.5時間の距離にある町になります。
特に、都会への通勤は車でなく、電車通勤が前提となります。
そのため、新幹線や特急の停車駅があるような町が人気となっています。
例えば、NPO法人ふるさと回帰支援センター(本社:東京都千代田区有楽町)が運営する「ふるさと暮らし情報センター」の来場者を対象にアンケート調査を行った「田舎暮らし希望地域ランキング」をみると、希望地に変化があるのが解ります。
2012年 1位 長野県 2位 岡山県 3位 福島県
2023年 1位 静岡県 2位 群馬県 3位 栃木県
2024年 1位 群馬県 2位 静岡県 3位 栃木県
10年前は絶大な人気のあった長野県のランキングが、ここ数年は下降気味です。
その代わりに、東海道新幹線の停車駅が多く、長野県よりも利便性の良い静岡県が、2020年以降4年連続で1位にランクインされるようになりました。
また、岡山県や香川県、熊本県などの東京都心からの距離のある地域ではなく、都心から1~1.5時間圏内の「群馬県」「栃木県」が、近年は上位にランクインをするようになりました。
2.「トカイナカ」暮らしのメリット10

① 自然を身近に感じながらも、ある程度のハイセンスな暮らしが継続できる。
② 都心から近距離にあることで、経済的や身体への負担を少なく、通勤ができる。
③ 都会と比較しても家賃や地価が安いことから、理想の住居を手に入れやすい。
④ 教育が適度に充実しており、教育レベルも期待が出来る。
⑤ 新興住宅街が多く、近所の付き合いもそれほど濃くない。
⑥ 公共交通の整備が進んでおり、自動車免許が無くても生活は可能である。
⑦ 病気や身内の不幸など、万が一の時に対処がしやすい。
⑧ コワーキングスペース等、テレワークに対する環境や整備が進んでいる。
⑨ 都心にも近いことから、一定のカルチャーを体験することができる。
⑩ 渋滞を経験することなく、自然や観光地へのアクセスが可能となる。
都会と田舎の良いとこ取りをできるのが「トカイナカ」!
「トカイナカ」を求めて、二拠点生活に興味を抱く人が益々増えてくることが予想されます。
執筆:移住プランナー 仲西 康至



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