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「夏は涼しい北海道、冬は暖かい鹿児島に移住」そんな夢の暮らしは本当に正しいのか?

  • 執筆者の写真: KOJI NAKANISHI
    KOJI NAKANISHI
  • 5月23日
  • 読了時間: 3分



移住先が決まらない

1⃣ 夏の北海道は過ごしやすい?


北海道ニセコスキー場


「夏は涼しい北海道」というのは、昔の話かもしれません。

最近は、「日中の最高気温、全国で北海道が一番高い」なんてニュースを聞いたりしませんか。

北海道でも夏は気温が30℃になりますからね。


そこで困るのが、北海道の夏対策。

雪国北海道では冬の対策はバッチリですが、夏の対策は遅れています。

家にクーラーのない家も、まだまだ多いですからね。


そのため北海道の夏では、日中にイオンモールなどに逃げ込むのが、常套手段となっています。


ただし、日中は気温が上がる北海道でも、日が落ちると過ごしやすくなりますので、1日の疲れは残らないのが嬉しいですね。

都会のような「熱帯夜」という感覚はあまりありません。


2⃣ 冬の鹿児島は過ごしやすい?


鹿児島県大隅半島


鹿児島に来て思うことは、「冬は寒い」ということです。

鹿児島でも冬の朝、市街地でも気温0℃まで下がります。

「北海道なんて気温マイナス20℃だから、それに比べれば良いのでは?」

と思いますが、体感は変わりません。

それよりも、鹿児島の方が寒く感じます。


その理由は2つ。

1つは、雪が降る方が暖かく感じるからです。

そして2つ目は、家の壁が薄いことです。

北海道の北方型住宅はとても気密性が高く、家の中は暖かです。

それに対して、鹿児島の古い家になると、隙間風が入ってくるため、家の中が寒くなります。


3⃣ 夏は涼しい北海道と冬は暖かい鹿児島の決め手は自然災害



実際に、北海道と鹿児島の2拠点生活をする私は、

夏は鹿児島にいます。逆に冬は北海道で生活します。

夏はクーラーの効いている鹿児島、冬は暖房で家の中が暖かい北海道がベスト。

ただ、それだけではありません。

夏は台風対策、冬は雪対策が必要だからです。

大切な家を自然災害から守らなければなりませんので、必然と

台風シーズンは鹿児島、雪のシーズンは北海道の暮らしとなります。


ちなみに、台風対策は屋外の物を片付けて、雨戸を閉めなければなりません。また、停電に備えて食料・カセットコンロのボンベと電池の補給をします。


一方、雪対策は、とにかく家の中を暖めることです。家を暖めることで、凍結防止と屋根の雪を下に落すことになります。

また、玄関前の除雪などをしないと、家から出られなくなってしまいます。


それに、夏は鹿児島でマリンスポーツ、冬は北海道でウィンタースポーツが楽しめますしね。


理想と現実は違うということかもしれません。

ですけど、どこで暮らしても「住めば都」

色々な場所で、今しかない時間を過ごせることに、幸せを感じれます。

それが、移住ですよね。


執筆:移住プランナー・空き家相談士 仲西康至

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